[フリーターになる不安]~フリーターの心構え~
皆さんこんにちは、本日初投稿のお月見です。
さて、皆さんはフリーターというものをご存じでしょうか?そうです、アルバイトで生計を立てている人であり、わたしもその中の一人です。
新型コロナウイルスの影響もあり仕事を辞めざるを得なくなってしまった方もいるのではないでしょうか?
もしあなたが一時的にでもアルバイトお金を稼ごうと考えているならこの記事が役立つでしょう。
今回はフリーターになる心構えについて書いていこうと思います。
もしあなたが正社員、または学生ならアルバイトだけで生活が成り立つかイメージしづらいとでしょうし、これから仕事や学校を辞めてフリーターにになるなんて方はきっと不安だと思います。
そんな方々のために少しでも参考になったら幸いです。
フリーターって実際どれくらいいるの?
20代フリーター・パートの人口は平成30年の国民基礎調査によると、およそ150万人にも上り20代の約22%といわれています。
こうやって聞くと案外多いようにも聞こえますね。正規の仕事に就いていない身としては自分だけではない感があって少しほっとします(笑)
しかし、そのすべてに人が一人暮らしをして自身の生活を保ってているわけではありませんので勘違いしないようにしましょう。
フリーターのメリット・デメリット
メリット
- 働く時間を自分で希望できる
- 週5労働の呪縛から解放される
- 比較的簡単に入社でき退職できる
- 大きな責任のかかる仕事は任されない
- 職場によってはまかないが出る
デメリット
- どんなに頑張っても時給は変わらない
- 基本的に収入は低い
- ボーナスがない
- 周りの人にフリーターと言いにくい(世間体)
- 学生の子のほうが先輩になるケースもある
どれくらい稼げるの?
皆さんここが一番気になっているところだと思います。
最初に知っておいてももらいたいのですがアルバイトは「時間と労働力を企業に売って、その対価をもらう」が顕著に表れる職です。
つまり働いた時間=収入です。
なので簡単に言ってしまうとシフト次第です。
「……ってそんなのわかっとるんじゃい!」
って思いましたよね(笑)
でも実際年収も人それぞれで一概には言えないんです。
時給から普通に計算すればもちろん月収は出ますが問題は、どれくらい忙しくても耐えられるかです。
ちなみに参考までに言うと私のアルバイトでの1カ月の稼ぎは以下になります。
- 平均 20万円
- 最高 30万円
- 忙しいときの平均 25万円
アルバイトでも30万って稼げるの?って驚く方もいると思います。
でも不可能ではないですし中にはコンスタントにそれくらい稼ぐ方もバイト仲間にいました(笑)ほんとに大変だけどね…
一人暮らしはできる?
一人暮らしは可能です。実際にフリーターで一人暮らしをしている人たちはたくさんいます。
ただ、多少生活水準は下がりますので覚悟しておきましょう。
では、いったいどれくらい稼げれば生計を立てられるのでしょうか。
東京で一人暮らしをするとなるとおよそ15~17万円ほどあれば足りるかと思います。
概算ですが以下を参考にしてみてください。
項目 | 費用 |
---|---|
家賃 | 6万円 |
水道光熱費 | 1万円 |
通信費 | 8000円 |
食費 | 3万円 |
日用品 | 5000円 |
交際費 | 1万円 |
理髪 | 5000円 |
被覆費 | 1万円 |
交通費 | 5000円 |
貯金 | 2万円 |
およそ16万3000円です。
つまり少なくともこれ以上稼げれば問題ありません。
ただし無駄遣いはできないです。
急な出費や携帯なんか買い替えた人は分割の費用がかさんできます。
あくまで必要最低限̟プラスアルファほどの出費にしておくことが大事です。
これから引っ越する方は初期費用も掛かりますので十分貯金はしておきましょう。
どれくらいシフトに入れるのか
これは皆さんがアルバイトで稼ぐにあたって一番悩むところじゃないかなぁと思います。
お店側がどれくらいシフトを入れてくれるかはとりあえず置いておきましょう。
ここではあなたがどれだけ稼ぎたいか、もしくはどれだけ休日に余裕が欲しいかだけを考えてください。
では実際にあなたが時給1000円のコンビニエンスストアで働いたとしましょう。
もし20万円の手取りが欲しいとするなら社会人さんは22~23万円ほど稼がなければなりません。(社保や年金の支払いのため)
ここでは目標23万円とします。そこから労働時間(残業、深夜手当を考えないものとする)を計算すると
230,000¥÷1000¥=230時間
230時間÷4週=57.5時間
少なくとも週57.5時間働く必要があるわけです。これを6日で割ると週に約9.6時間です。
つまり、バランスを考えてシフトを作成しても6日労働の9時間半働かなければならないわけです。
※ちなみになぜ週7で考えないのかというと36協定という労働規定により週7労働は禁止されているからです。(掛け持ちを除く)
兎にも角にもあなたはこの目標に対してこれだけ働けますか?ということを考えてほしいわけです。
実際これだけ働くと遊ぶ時間も家族と過ごす時間も少なくなります。
簡単な話「プライベートよりお金を優先するのか、お金よりゆとりのある生活を求めるのか」ということになります。
時給と夜勤
街中でアルバイト募集の張り紙を見ると夜勤だけ時給が高いのをよく見かけると思います。
そうです、夜10時以降は深夜料金というものが給与に割り増しされるのです。
これ勘違いされがちですが企業側が夜勤帯だけ時給を高くしているわけではありません。
法律として夜10時以降は割り増しが付くようになってるんです。
具体的には22時~翌5時まで時給の25%が割り増しになる、時給1000円だと1250円になります。
だからアルバイトで生計を立てるとしたら断然夜勤をおすすめします。
そして時給のお話、時給は高いほうがいいですよね?
でも時給が高いということはそれだけ見合った仕事量、技術(素質)を求められるということです。
技術で言えば コールセンター、土木、搬入、配達員、etc…
仕事量で言えば同じお店でも都内の込み合う地域の店舗のほうが時給は高かったりします。
つまり「時給が高い=忙しいor少し専門的な仕事」ってことです。
仕事選びも先ほど述べたように、「忙しさにどれほど耐えれるか」をしっかり考えてバイト先を選びましょう。
ちなみにおすすめは時給自体は高くないが夜勤の枠が開いているところです。
コンビニ、スーパーマーケット、カラオケ、24hファミレス、あたりがおすすめですよ!
掛け持ちはすべき?
フリーターの中にはもちろん掛け持ちをしている方も多くいますね。
理由は一択、稼ぎたいからです。
人手が足りていてなかなかシフトに入れないという問題の解消や、36協定の誤魔化しが効く、などもメリットがあります。
しかし、掛け持ちにはすこしリスクや面倒があります。
その1 シフト調整が面倒
皆さんが思う以上に掛け持ちのシフト調整は面倒です。
どちらかが曜日固定なら合わせやすいのですが、シフト希望制の場合ですと自分のだした希望と店の空きシフトが合わず、自分のスケジュールに大きな穴が開いたりします。
極端な話をすれば、本来週6で働きたくて「月火水ーA店、木金土ーB店」と出しても店側の欲しいシフトが「木金日ーA、月火水ーB店」だったとすれば全く働けないですよね。
実際にはその日の番帯のどれかに穴があったりするのでこんな極端なことにはならないですが(笑)
大体のバイト先にはお店のLINEグループがあり、シフトの穴を共有してくれますし、そうでなければ店長が個人で連絡してくれると思います。
ただこの場合も、「A店でシフトの穴があったが、B店では希望シフトで出してしまった」なんてことはよくあるんです。
こうやって自分のスケジュールに少しずつ穴が開いたりするので要領よくやる必要があるのです。
その2 両社が認識できない分の残業手当がつかない
これがい一番大きいデメリットです。
両社が認識できないとはどういうことかというと、まず残業手当がつくには条件があります。
- 労働時間が8時間を超過した場合の超過分に付く
- 週45時間以上の労働時間を超過した場合の超過分に付く
両社がこの超過分に気が付けない場合は残業という扱いにならないということです。
例としては「A店で6時間、B店で4時間」働いた場合本来は労働時間が10時間なので2時間分は残業手当が付くはずです。
しかし、この場合2店舗での労働なので何の申告もなければ残業手当はなかったということになってしまいます。
法律上は雇用契約を後にした側に支払い義務があるそうですが、実際のところわざわざ片方の労働時間を証明して残業代を払わせようなんて面倒で気まずくなりそうなことはしません。
もちろんそこまでして残業手当が欲しい方ならよいでしょうが、実際にはなかなか見ないです。
雇用側も申請などに手間がかかりますし、人件費削減は会社にとって当然なのでむしろシフトに入れてもらいにくくなるかもしれません。
また、残業代申請なんてしたら36協定を超える時間を労働していた場合は一発でばれます……
まさに本末転倒です(笑)
以上二つの理由デメリットを知ったうえで掛け持ちは行ったほうがいいです。
残業手当がつかないといっても働く時間が増えることには変わらないので多く稼ぎたい方にはお勧めですね。
逆にある程度ゆとりが欲しいのであれば絶対におすすめはしません。
社会保険のお話
このお話は学生にはあまり関係のない話になってしまいますが聞いておいても損はないでしょう。
社会保険……学生の方は聞きなれなかったりしますよね。もともと正規で働いていた方でも「アルバイトで社保って入るの…?」と思う方もいるかもしれません。
これに関しては入る必要がある場合と、入らなくてもよい場合があります。
通常アルバイトとしてお店で働くとなると入社前に出勤日数から社保に入るか必要があるかないかというお話がされます。
社会保険の加入条件は以下になります。
■2ヶ月をこえて働く場合
https://domonet.jp/plus/post?id=414
※1ヵ月の短期バイトなら社会保険に加入はしません。
■1週間に働く時間と1ヶ月の働く日数が、社員の4分の3以上である
※1か月20日として、15日以上働く場合
学生ではなく、1年以上働くことがみこまれる人は以下についても注意が必要です。
■2016年の10月から法律が改正され、規模の大きな会社(チェーン店など)で週に20時間以上働き、年収が106万円以上あると社会保険に入ることが義務づけられました。
こちらを見ていただければわかると思いますが、しっかり稼ぐとなると社会保険の加入は免れられないです。
そして、毎月1万~2万円ほど給与から差し引かれる地獄に……(泣)
ちなみに社会保険の支払金額は前年の4月~6月の収入を参考にされます。
詳しくは後々他の記事で書いていくことにしますね。
フリーター独特の生活スタイル
職場での生活
ここまでいろいろ語ってきましたがフリーターの生活ってどんなの?とこれからフリーターになる方なら不安な方もいるでしょう。
生計を立てるためにほとんど毎日働いて帰っての繰り返し…憂鬱な日々、なんて。
でも実際はそこまで追い込まれることもないですよ。
欲がなければ必要最低限稼げればよいですし、たくさんシフト入っていても案外行けちゃうもんなんです。
私が一番きついとき(月収30万の月)、乗り切れた理由のがあります。
それは職場に自分の圧倒的居場所感があったこと、店長からの信頼があったこと、です。
私は外に出ると結構気疲れしやすいタイプなんですが、当時職場にいたメンバーとはかなり仲が良かったです。
また、その時はそこそこ仕事に慣れてきていた頃で、ある程度のことは任されていました。
そのためかなり居心地はよかったと思います。
もしあなたががっつり稼ぎたい側なのであれば、職場で自分の居場所を作ることをお勧めします。
休日
結構想像しやすいかと思われますが、正規で働く方と比べるとだいぶラフです。
平日を休みにすることもできますし、夜勤であれば普通の方たちとは逆の生活スタイルになることもあります。
私は夜型でずっと夜勤をしてきましたし、本当に自分の生活スタイルに合わせることができます。
一つ難点があるとすれば、がっつり稼ぎたい場合は今までの友人と疎遠になりがちだということです。
そのため休日は一人で過ごすことが格段に多くなります。
幸い、私は一人の時間が好きなのでそこまで気にはならなかったですが、遊びたい若者にとっては少し息苦しいかも…?
最後に
いかがでしたか?フリーターって生きづらいものだと思っている方もいると思います。
でもラフに生きれるというメリットというのは大きなものです。
人生の選択の一つとして、フリーターを考えてみるのもありなんじゃないかなと思います。
(※長くフリーターを続けることはおすすめしませんが)
あとこれは大事なことなんですが、ブラックバイトは即やめましょう(笑)
僕も「やめる」の一言が言えないタイプでしたが、一人のスタッフに執着する店舗のほうがやばいです。
臆せず行きましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
皆さんの不安が少しでも、和らいだのであれば幸いです。